シロアリとアリの違いってなに?

 

シロアリとアリの違い

 

<シロアリとアリの違い>

シロアリを「白いアリ」だと思っている方も多いのではないでしょうか。
同じ社会性昆虫(組織を構成して、集団で役割分担などしながら生きる)ではありますが、生物学上の分類はもちろん、姿かたちや生態、行動パターンなど、全く別の種類の生き物です。

・生物学上の分類

シロアリ:等翅目(とうしもく)
アリ:膜翅目(まくしもく)

等翅目の「翅(し)」とは羽のことです。等しい翅という意味になりますが、翅が等しいとは、シロアリの羽アリを見ると分かりますが、一般的な昆虫の羽、例えばトンボでもハチでも、羽が4枚あって、前羽(頭に近い側)はやや大きく、後ろ羽(尾っぽに近い方)はやや小さくなっていますが、シロアリの場合はこの4枚が全て等しい大きさになっています。
というとで「等翅目」になります。※別名、シロアリ目とも言います。
またシロアリのハネは「羽アリ」として飛び立った後、数百メートルも飛ぶと自然に羽が落ちるようにっています。
当然、羽が落ちた後はもう飛べません。

対してアリが属する「膜翅目」は、羽の網目(翅脈)が粗くなっており、前羽が大きくなっています。
また羽は容易に脱落しません。

・巣内で活動する個体

シロアリ:幼虫型(卵から孵化すると、既に成虫と同じ手足を持っているため、間もなく職蟻(働きアリ)として活動する。)
アリ:成虫型(卵から孵化した時は蛆(ウジ)の状態なので活動できない。)

・個体の外骨格(ボディの強度)

シロアリ:外界での活動には適さない軟らかい外骨格(ボディ)
アリ:外界での活動に適した強靭な外骨格

・体形

シロアリ:基本的には寸胴で、腰部等のくびれは無い。
アリ:腹部の付け根が極端に細くくびれている。

・視覚

シロアリ:ニンフ(脱皮したら羽アリになる)以上の階級(女王、王、副蟻)は眼があるが、兵隊アリ(兵蟻)と働きアリ(職蟻)には無い。
アリ:全ての成虫に眼がある。

・個体の動き

シロアリ:比較的遅く、基本的に単独行動はしない。
アリ:敏捷性が高く素早い。複数で行動するが、単独行動も多い。

・羽アリが群飛する目的

シロアリ:巣の大きさに対して、シロアリの数が増えすぎると羽アリとして外に飛ばして、数を調整するので、必ずしも毎年群飛するわけではない。
アリ:巣別れをして、交尾に出るために毎年群飛がある。

・組織内の性別

シロアリ:おおむね、オスメスが半々
アリ:基本的にメスのみで、オスは交尾の時期に出現する。

・生殖虫(卵を産む役)

シロアリ:女王、王、ニンフ(生殖機能を持った羽アリ予備軍)、副蟻 (オスでも産卵が可能)
アリ:原則、女王のみ

・食性(エサとして摂取するモノ)

シロアリ:主に植物の繊維質(木材など)
アリ:動物、植物問わず多様

・兵隊アリ

シロアリ:兵隊用の姿かたちに特化した、専門の階級がある
アリ:兵隊専門の姿かたちをしたアリはいない

もっと専門的な話になれば、違いはまだまだありますが、概ねこのくらいが一般的な違いです。

そしてここで知っていただきたいのが、シロアリは柱を食い荒らして、とても獰猛なイメージがあるかも知れませんが、実は単体では生きられず(集団でないと生きられず)、また外気や風雨にさらされても生きられないか弱い生き物であるということです。
ですので、シロアリの食害に遭わないためには、3年なり5年なりに1度、基礎の外周や床下などをキッチリ点検していれば被害には遭わないか、遭っても大事にはならずに食い止められるということです。
ただし点検するのは、薬剤をまくことがシロアリ対策だと思っているようなにわかシロアリ業者ではダメです。

 
 

 

 

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